1歳半で阪神大震災で天国へ旅立った息子と生きていてくれた娘のために
 

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【 パパ・ママの想い 】

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感謝を込めて(作成中)
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『震災から15年 かわらぬ思い』
西宮市 たかい ちづ

震災15年に向けて、
多くの新聞、テレビで震災のことが伝えられている。
そんな番組をついつい見てしまう私。

家族を亡くしした人の思い、
当時、子どもだった人たちの今の思い。

普段は、
前を向いて歩いていこうと頑張って生きている私。

そんな私の心の奥底にしまっていた
いろんな思いが、
今、たくさんの震災に触れることで、
どんどん引き出されていく。

 

テレビの中の人たちに
当時の自分の思いを重ねて涙する

そういえば、
息子を思って 思っているからこそ
整理してきた気持ちもあったっけ

まるで、傷がなおりかけて
やっと、できていたかさぶたが、
はがれて血が流れていくように
あの日の悲しみが どんどんあふれてくる

気がつくと・・・

心が折れそうになっている自分に
「しっかりしろ!」とムチを打つ私がいる。

 

震災から15年。
笑って生きて行けるようになったけれど
心の奥の傷は、
いまだに癒されていなかったことを改めて知る。

 

守れなかったこと 生き残ってしまったことで
自分が楽をして生きてはいけないと感じてきた。

 

苦しんでも 苦しんでも 
頑張っても 頑張っても
自分を許せる事は出来ない。

 

どんなに時間が経っても
どんなに前を向いて生きて行けるようになっても
どんなに自分の気持ちを心の奥底にしまいこんでも
あの日、守れなかった 
あの日、生き残ってしまった思い
決して消すことは出来ない

そして、
そんな風に悲しめる自分がいたことに
ホッとしている私

 

そして、もうひとつ
私には、ずっと抱えている苦しい思いがある

震災の直後から、被災地を離れてしまって
遠くから、テレビの画面からしか、
被災地を見ることが出来なかった私

本当は、被災地に身を置いて
みんなと悲しみや苦しみを共有したい
ずっとずっと、
そんな思いを持ちながらテレビを見ていた

 

私と被災地をつなぐもの
それは、遠く離れた山口から 救援物資を送ること
週末になると、買い物に行き、段ボール10個ぐらい送っていた

被災地を想いながら、
子どもの洋服、生活用品を購入する時間が
私にとって、被災地とつながっていられる時間だった

 

その時間に癒されていた

 

あの時、何もできなかった自分
息子奪った地震なのに 
その地震の時のことを語ることが出来ない私

私の中でそのことが、トラウマになっている
私は、地震を語れない・・・

その「語れない地震」に少しでも近づきたいと
ずっと思っていた

今年になって、
同じように思っている人がたくさんいることを知った

避難するために、被災地を離れた人
幼くて、震災の記憶があまり残っていない人
震災で家族や知り合いを亡くしていない人

状況は違うけれど
みんな同じように感じていた

 

今、1月17日に向けて、
震災を知らない世代の人たちに震災を考えてほしい
そんな思いを持って震災を語る会の準備をしている

したいこと 伝えたいことがたくさんありすぎて
時間がなくて寝る時間も削って色んな作業をしている

大変だけど、震災にかかわることが出来る幸せを感じている

あの日、したくてもできなかったことだから・・・

 

震災と真正面から向き合うことは辛いけれど
その中にいると、なぜか安心してしまう

その思いは、
15年経った今でもその思いは、かわらない

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