1歳半で阪神大震災で天国へ旅立った息子と生きていてくれた娘のために
 

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【 パパ・ママの想い 】

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このお部屋は、パパとママの子供たちへの想いとゆうちゃんのしょうくんへの想い(ママが感じた)、
そして、ずっとそばに寄り添ってくれていた家族やお友達への想いを紹介しています。


ゆうちゃんのしょうくんへの想い


卒園式

2000年3月17日(金)

今日は、ゆうちゃんの卒園式でした。ホームページ作り、入学式、そして前日に行ったしょうくんの月命日の法事などに気持ちが行っていたので、卒園式は私の頭のすみっこに追いやられていて、2.3日前になってやっと,気持ちを卒園式に向ける事がで来ました。


卒園式にでると、本当ならここにしょうくんもいて私は二人の卒園児の母として出席していたんだなと考えると、胸が詰まる思いでした。その時まで私は、ゆうちゃんがいてくれるおかげで、しょうくんが大きくなった姿を想像できているつもりでした。でも、実際に卒園する男の子達を改めてじっと見ると,そのこたちは私が想像していた6歳のしょうくんよりも大きく感じました。みんなとってもしっかりしていて1歳半で亡くなったしょうくんの6歳の姿は、想像できなくなりました。5年の月日の大きさを感じ、ショックを受け、これからのしょうくんの成長を想像できるか不安になりました。

最後に子供達が歌を歌いました。『思いでのアルバム』と 『ありがとう、さようなら』の2曲、卒園式でよく歌われる歌ですが『思いでのアルバム』は、しょうくんのお葬式にかけた曲です。♪いつのことだか思い出してごらんあんなことこんなことあったでしょ〜♪思い出したら悲しい…『ありがとう、さようなら』の曲も巣立っていく子供たちからの歌なんですが ♪あり〜がとう さよ〜なら〜みんなみんな〜♪その歌詞がしょうくんが天国に旅立つときに言って旅立ったような気がして、なみだなみだでした。こんな悲しい歌を聴きながら、悲しみに浸るのが、なんだか私のくつろぎの時間です。悲しいけど、普通にみんなとおしゃべりしている時間より落ち着いてしまいます。


とても辛い卒園式でしたが、それを吹き飛ばすぐらいのうれしい事がありました。それは、幼稚園の園長先生がしょうくんの卒園証書も作ってくださったことです。式が終わり、教室に戻り、子供達がお母さんにその卒園証書を渡してくれるのですが、そこでゆうちゃんは2枚の卒園証書を持っていました。もしかして、しょうくんの?と思いながら、まさかという気持ちもあり恐る恐る証書を開くとしょうくんの名前が・・…信じられませんでした。うれしくて涙が滝のように流れ、その場で号泣してしまいました。(周りにいたお母さん達は、そんな事情を知らないので、きっと感激して泣いているとおもったと思います。あまりにも泣いてしまったので変に思われていたかもしれません。)ゆうちゃんにもあんなに、泣いて恥ずかしかったと言われてしまいました。『だってしょうくんとゆうちゃんの卒園証書を見たらうれしくて泣いちゃったんだ』、と話しました。


最後の挨拶のときに担任の先生にお礼を言うと、園長先生のが配慮だという事でした。その園長先生というのは、私がそこの幼稚園に通っていたときからの先生で私のことも母のこともよく知ってくださっている先生でした。震災の前に、しょうくんも一度だけ会ってきただきました。転勤で戻ってくる事がなかったら、そこの幼稚園にゆうちゃんを行かせる事はなかったでしょう。


園長先生にお礼を言いに行ったときに、この卒園証書を渡すか随分迷ったそうです。渡す事によってよけいに悲しい思いにさせないかと・・・・・・でも、悩んだ末に作ってくださったということです。本当に感謝しています。そこの幼稚園に通っていて亡くなったわけではないので卒園証書を作ってくださるとは思っていませんでしたので、感謝の気持ちでいっぱいです。


小学校に行くと、きっと、しょうくんの事で、世間は厳しいと思う事がいっぱいあると思います。でも、この卒園証書がきっと、私も心の中の小さな芽になって支えてくれる事でしょう。
3年前に辛い思いで、出席した入園式でしたが、この3年の間に前の幼稚園での先生方、ゆうちゃんのお友達のお母さん達、そして私のまわりにいた人達など、たくさんの人に出会いました。その人達に出会えたことで これから私が死なずに生きていくための土台が作られ、その土台が少しずつみなさんの思いやりで固められてきた気がします。そして、たくさんの辛い思い(しょうくんのいない幼稚園生活など)をしながらその土台も耕されてきて、生きていくための種を植える準備ができたのかもしれません。たくさんの涙は雨の役目でとっても必要な涙でした。悲しみの涙という栄養剤のおかげで、きっと私は、この土台に種を植える事ができるかもしれません。

卒園式での卒園証書を作っていただいた事がこれからのしょうくんのいない学校生活を送るための一粒の種なのかもしれません。これからも悲しみの雨とみんなの暖かい思いやりの太陽の光でしょうくんに会うときに持っていける素敵な木の実を育てていきたいと思います。
もちろんゆうちゃんにもその木の実を残してあげたいと思っています。その木の実はどんな木の実になるのでしょうね。


私がこんな風に思えるような出会いを作ってくれた、ゆうちゃんに感謝します。そして、これからもしょうくんはゆうちゃんによって、たくさんの人にしょうくんの存在を伝えてもらって行くのでしょうね。

まだまだ、しょうくんのことを仕方ないという考えにもなっていないし、前向きに生きて行こうとも思わないけど、今は心の中に小さな種が植えられてような気がした卒園式でした。

この5年間出会ったすべての人、一人一人に感謝します。

 

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