1歳半で阪神大震災で天国へ旅立った息子と生きていてくれた娘のために
 

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【 パパ・ママの想い 】

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感謝を込めて(作成中)
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PAPA&MAMA&YUU ROOM

このお部屋は、パパとママの子供たちへの想いとゆうちゃんのしょうくんへの想い(ママが感じた)、
そして、ずっとそばに寄り添ってくれていた家族やお友達への想いを紹介しています。


ゆうちゃんのしょうくんへの想い


入園式 小学校一年生

2000年4月1日

今日,岩国にいたときのお友達から、入学のお祝いが来ました。そこにはしょうくんのためのプレゼントも入っていました。うれしかったです。

2000年4月4日

今日、以前朝日新聞に載っていた入学の思い出にオリジナル新聞・冊子作りませんか?という記事をみて問い合わせてみました。入学式の写真を含めて写真を4枚と記事データーを送って新聞と冊子を作ってもらうのです。今年入園,入学する人が対象らしいのです。入学写真は、しょうくんの写真と撮った家族の写真を選ぶつもりで、他は赤ちゃんの時の二人が並んでいる写真、後は何にしようかな?もちろん目的はしょうくんのためです。これをしょうくんの入学の記念にするつもりです。もちろんゆうちゃんの記念にもね。

2000年4月9日

今日は、とってもお天気がよかったので桜の木の下で写真を撮った。明日の入学式は雨が降りそうなので今日のうちに記念撮影をした。ママとゆうちゃんとしょうくん(写真)の3人で。
桜も満開できっときれいに撮れていると思う。
そのあと、通学路の確認のため小学校に行ってきた。誰もいない小学校の門の前でまた、ゆうちゃんとしょうくんの記念撮影・…。いやだと言わず、しょうくんの写真を持って立ってくれるゆうちゃんに感謝しています。ありがとう、ゆうちゃん・…。
明日は入学式、ついゆうちゃんに「しょうくんもちゃんと学校に行けるかな?って、聞いてしまう、私はゆうちゃんのどんな答を期待しているんだろう。

2000年4月10日

入学式

今日は、入学式でした。しょうくんが亡くなったときから来てほしくなかった日のひとつです。
しょうくんが生きていたら私は二人の新入生の親として入学式に出席していたんだろうな。
当日の天気予報は、「あめ」でした。いつ雨が降ってもおかしくないどんよりした朝でした。どうしても家族写真を撮りたかったので、早めに学校へ行きました。家族4人での記念写真をちゃんと撮れるかドキドキしていました。でもこの日を逃すときっと一生後悔したでしょう。
しょうくんの事を直接話したことのないお友達のお母さんにとってもらウことになりました。しょうくんの写真と一緒にだったのでその方がどう言うか心配でしたが、4人で一緒だねって言ってくださって、とってもうれしかった。私はこんなにどきどきしていたのにゆうちゃんはしょうくんの写真を持ってとることに慣れているので何の抵抗もなかったようでした。

入学式が始まりました。男の子達はみんなスーツにネクタイで、とっても大きく見えました。卒園式の時とはまた違った悲しさでした。しょうくんに学校生活をさせてあげたかった。たくさんお友達を作って、自転車に乗って元気に遊ばせてあげたかった。式の途中、何回も涙が出てきそうになった。卒園式と違って他のお母さん達の顔は笑顔でみちあふれていた。卒園式とは、また違った雰囲気の中で、涙を流すことは出来なかった、我慢が出来たのかもしれない。

ゆうちゃんのおかげで私はしょうくんの出るはずの入学式を見る事ができ感謝しています。その気持ちのおかげで、入学式が乗り越えられたのかもしれません。そして、私を今まで、支えてきてくれた私の周りの人達、そして、HPを開設してであった人達にのおかげです。本当にありがとうございました。
雨の方も入学式の最中に降っていたようですが、終わって家にたどり着くまでは、降らずにもってくれました。そのあと、終わるのを待っていたかのように大雨になりました。

夕方から写真屋さんに家族写真を撮りにいきました。もちろんしょうくんと一緒の家族写真です。去年の七五三のときからとろうと思っても辛くてとれなかったのですが、前の日におもいたって予約をし行って来ました。その写真屋さんは二人のお宮参りのときと1歳のお誕生日に撮ったときと同じ写真屋さんでした。5年半前に行ったときはしょうくんもいたのです。その悲しさと、しょうくんと一緒ということでなんて言われるかなという不安や恐怖さえ感じながら、電話をしました。するとこころよく、『いいですよ』といってくださり、撮影中もしょうくんの写真などをものとしてではなくちゃんと一人の子供として見てくださって、撮影してくださり感謝しています。私達の不安もいっぺんに消え去り、撮影後は心から写真を撮ってよかったと思いました。

今日は本当に疲れてしまいました。何をしたというわけではないのですが、ずっと気が張っていたので、ほっとしたのかもしれません。

2000年4月14日

ゆうちゃんが学校に通い出して4日経ちました。危ないところが多いので安心できるところまで送っています。お兄ちゃんお姉ちゃんがいる子供たちは兄弟そろっての登校です。
今日、その事を話していると横にいた ゆうちゃんが、ポツリと
『しょうくんがいたらいいのにな、だって一緒に学校に行けるのに・・…。』
って言いました。ドキッ!本当にそうです。しょうくんと一緒だったらママももっと安心です。
ゆうちゃんも安心できるでしょう。
入学式までは、しょうくんと一緒に記念写真を撮ることしか頭になく、当日はそれが実現した事がうれしくて満足していました。でも、時間が経って生きているしょうくんの一年生の姿を見たかったという気持ちが強く、淋しく思っていたときの、ゆうちゃんの一言が心にず〜んときました。いくら思っても一年生のしょうくんには出会えない。一生懸命いいほうに考えて天国の存在を信じて天国で楽しくやってくれていると思っても、やっぱり生きているしょうくんに会いたい。
ん〜!頭の中の思考回路がぐちゃぐちゃに絡まってどうほどいていっていいか考えられない。やっぱりどうしても、しょうくんがいた、幸せいっぱいのあの時間にはもう戻れないのだろうか?あんなに楽しくて、あんなに幸せな時間だったのに・・…。

ゆうちゃんが『ママ、○○先生(担任の先生)は、もうしょうくんの事知っている?と聞きました。幼稚園に入ってから今年で4年目、毎年、この時期に同じ質問をします。ゆうちゃんにとってしょうくんの事を先生が知っているということはどんな意味があるのだろうか?安心するのかな?ゆうちゃんが、よく聞きます。『ママ、一番大好きなのは誰?』私は、ゆうちゃんがどう答えるか知りたくて、『ゆうちゃん・…』としょうくんの名前を言わないでいると、必ず『しょうくんもでしょ!』怒られます。『ゆうちゃんとしょうくん。』と答えると、『やっぱり…』という答。ひそかにうれしくなってゆうちゃんを抱きしめてしまいます。

2000年4月24日

今日は、小学校の家庭訪問でした。ゆうちゃんの事もたくさんお話しましたが、しょうくんの事もたくさん聞いてくださりました。とっても,一生懸命に聞いていただき、私としても,お話できてよかったと思っています。
ゆうちゃんが「『先生はしょうくんのこと知っているかな』と心配していたので,ちゃんと今日話しておいたからね」と話しました。「だから,もう先生ちゃんとしょうくんのこと知っているからね」と言うと,「どうして,しょうくんの机がないの?」と聞きました。「机が足りないからと」と,とっさにごまかしましたが、そんな事はないと突っ込まれてしまいました。
やっぱり,ごまかしたらダメですね。反省・…。

今日、ピンクと水色のうさぎを折り紙で作っていました、『このうさぎはしょうくんとゆうちゃんだよ』って教えてくれました。ゆうちゃんの口から『しょうくん』という名前を聞くと、なんでもいいからうれしいです。それも,日に日に減ってきています。ゆうちゃんにはゆうちゃんの生活ができはじめて,仕方がないことなのでしょうね。でも,ここの中では、ずっとしょうくんの存在は消えないでいてほしいと思っています。

2000年5月21日
ゆうちゃんが大きくなるほどしょうくんとのかかわりが薄くなってきています。淋しい気がしますが、仕方ないことなのかなて思っています。でも生きていれば同じように学校に通って、一緒に遊んでなんて思うと切ないけど。ゆうちゃんの心の変化も見とめてあげなくちゃいけないのかなって思います。
この間、学校でベルマークを集めてくださいという、お手紙が来たので、ゆうちゃんとベルマーク集めをした。その時に、ベルマークを集めて、そのかわりに学校のいろんなものと交換してくれるんだよって、話したところ、『まま、しょうくんの机を買ってもらえるかな?』って言った。
以前に、しょうくんの机はどうしてないのかなって話した事があったので、そんな言葉が出てきたんだと思う。

 

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