お葬式の事
私達には、親として、やらなければならない事が沢山ありました。
お葬式の色んなことを決めなければなりませんでした。
当時、葬儀屋さんにお願いしていましたが、いつ来られるかわからない。
そんな状況でした。
主人が来てくれてからは、ほとんど、主人がお葬式の細かい段取りを決めてくれたようです。そんな事があったったなんて、HPを開設するまで知りませんでした。
葬儀屋さんに連絡してくださったり、色んな大まかな段取りをしてくださったのは、避難先にいらした、父の叔父と、Kさん、そして、お手伝いに来てくださっていた方達です。その方達には、言葉では、言い表せないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。
私が、関わった事は、「どんなお葬式にしたいか」と、聞かれ『お花畑のようなお葬式』と答えたこと、お経は小さい子には寂しいので、子供の歌をかけたいといって、親戚の人に『NHKみんなのうた』のCDを買って来てもらった。偶然、そのCDには、卒業式で歌う「思い出のアルバム」「ありがとうさようなら」などが入っていた。
旅立ちの歌です。でも、しょうくんをお空へ旅立たさなければいけない私の気持ちにぴったりきて、みんなでそのCDを聞いて泣きました。
★ 写真選び
震災のとき、亡くなった方のほとんどは、家が潰れてしまって亡くなったと思います。そのために、たくさんの方は、遺影にする写真が取り出せなかったり、取り出せたとしても、引き伸ばすことが出来なかったのではないでしょうか。
しょうくんはおばあちゃんの家で亡くなったということもあって、家から主人が持ってきてくれた写真があったり、震災2日前に近くの写真屋さんに現像に出していた、写真をとりに行けたということもあって、沢山の写真の中から、選ぶ事が出来ました。
写真屋さんから取ってきた、始めてみる写真…。沢山の生きていたときのしょうくんの写真を見たときに、本当に辛かったです。2、3日前の写真なのに、写真の中のしょうくんは、ゆうちゃんと一緒に笑顔でうつっているのに、そばにいるしょうくんは、目を開けてくれない。
写真選びは、難しくて、いい表情の写真の周りには、ゆうちゃんやパパ、ママがうつっていたりして、なかなかいい写真が見つかりませんでした。やっと決めた写真は、1月2日に、始めていった山口県の徳山動物園でおにぎりを食べている写真でした。横を向いてちょっとさびしげな表情・…。大きく引き伸ばされた写真は、まわりの部分が上手にカットされていました。こんな事だできるんだったら、もっと楽しそうに笑っている写真を選べばよかった、と思いました。
あごについている、ご飯粒が、とっても子供らしくていいのはいいんですけどね。
この写真についても、特別に色んな方にお世話になって、どなたかの知り合いの、新聞社の方にお願いして大きく引き伸ばしていただいたようです。
そのことも全くわからないほど、色んな方が私たちのためにお世話してくださっていたのだと感じました。
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