1歳半で阪神大震災で天国へ旅立った息子と生きていてくれた娘のために
 

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【 学校との交流 】
中学校2年道徳の副読本 
2009年版「あすを生きる」
に掲載していただきました
 
福岡県中間中学校 訪問

福岡県中間南中学校 訪問

石川県N小学校5年生 訪問
大阪府高槻市 阿武野中学校
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授業案の紹介『TOSSランド』など
感想をお待ちしています

授業でHPを使ってくださる方は、こちらからご一報くださいね(o^-')b


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学校からいただいた感想のお部屋 2へ(2012年11月22日から) 

みなさんからいただいた感想をHP(ブログ)に掲載させていただいています。
掲載していいよとおっしゃっていただける学校は、感想を送っていただけるときに
その旨を書いていただけると嬉しいです。宜しくお願いします。

※学校名は、基本伏せさせていただいておりますが ご希望があれば 掲載させていただくことも可能です。

 

石川県N小学校5年生との交流

2004年11月22日(再会)

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2004年11月22日、前回の訪問の時に、ゆうちゃんと子供たちが交流できなかったことが、今回のN小学校との交流の中でとても大切なことをやり忘れてしまったような気がして、どうしてもその抜けてしまった穴を埋めたくて、主人に相談して金沢旅行を計画しました。

10月14日に訪問したあとの10月23日に、新潟中越地震が起きました。10年前のあの日を思い出し、本当に辛い日々を送ってきました。生きることの意味、自分たちの経験を伝えることの意味など、頭がいっぱいになるほどいろんな事を考えました。

その中で、ひとつだけ答えというか自分の中で信じたいと思うことを見つけることができました。

それは、「子供たちの考える力を信じたい」という気持ちでした。前回のN小学校訪問は、私に、子供たちの純粋な気持ちや思いを改めておしえてくれたような気がします。

「命の大切さはこんなもんだよ!」と、大人の思いを押付けるよりも、距離感を縮めて向き合うことで、子供たちの心の奥にしみこんで考えていく力を信じたいと思えるようになりました。

言葉として多くのことは伝えられないかもしれないけれど、子供達自身が感じ考えたことは、きっといつまでたっても心の奥底にとどまっていてくれるのではないでしょうか。そんなゆっくりとした時間の流れのような思いを大切にしたいと思っています。

そんな思いを抱いて訪問したN小学校。今回は、ゆうちゃんと主人と将くん(遺影)も一緒です。この1ヶ月間でN小学校のみんなとお手紙の交換をしたことが、会えなかった時間を埋めてくれたような気がします

当日は、まずは、前回を振り返るためにビデオを見ました。その後、みんなが、前回訪問後に起きたいろんな災害や事件事故から考えたことを発表してくれました。

私たち家族にいろんな質問も考えてくださいました。

私たちとであった10日後に新潟中越地震が起こりました。子供たちもたくさんのことを考えて、自分たちに何ができるのだろうかと考えた1ヶ月だと聞きました。

普段、決して震災のことを人前で話そうとしない主人ですが、子供たちの純粋な質問に、子供を失った父親の思いを話すことができました。

その後、恒例の(笑)お互いのことを知ってもらうことができるゲームなど2種類のゲームをしました。すっかり、距離感が縮まりゆうちゃんと子供たちも仲良くなれた気がします。

最後に、前回も歌ってくれた「また会う日まで」をみんなで歌いながら、今回も一人一人私たち家族3人と順番に握手をしてくれました。そして、最後には、これまた前回と同じように、子供たちがふた手に分かれて、手で橋を作ってくれてその下を通っての退場。あれ?と気がつくと、主人とゆうちゃんもその中に混ざって二人で手をつないで橋を作っていました(笑)

前回同様、予定の時間を大幅にオーバーした教室での交流でしたが、ゆうちゃんだけでなく、私も主人もとっても楽しい時間を過ごすことができました。

授業後、みんなが誘ってくれて体育館でキックボールをしました。お友達が、「ゆうちゃん、体育館でキックボールやらない?」と来てくれました。

いつもの優ちゃんなら「ママも一緒に来て!」と言っていたのに「ママ、行ってくるね!!」と振り返らずにお友達と走って行ってしまった後姿を見て「成長したなぁ・・・」なんて、思いながら見送りました。(過保護ですが)

きっと、前回に会って、お手紙の交換などをしたあとの再会だということも
ゆうちゃんが、安心できたひとつだと思います。

ゆうちゃんにとって、教室を出たあとの体育館やグランドでの交流は、みんなとの楽しい想いでとしてずっと残っていくと思います。

インターネットというパソコンの向こう側にある世界から現実の世界につながり、出会うことでお互いの心の奥に響く大切な経験をさえていただけた気がします。その経験が、再度お会いすることでより深く心の奥にしみこんで行きました。私たちの「会いたい」という申し出を快く受けてくださって素敵な交流の場を作ってくださったN小学校5年生の担任の先生や子供達、そして関係者の皆様に心から感謝いたします。ありがとうございました。

いつかまた、絶対会えることを信じて・・・・


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