中間南中学校3年生のみなさんへ
昨日は、修学旅行解散式という貴重な時間を私たちのために、さいてくださいありがとうございました。
30分という長い時間を一人でお話しする経験が初めてでしたので、皆さんに上手に気持ちを伝えられたかなと心配しています。
放課後、再び私たちに会いに来てくださったみなさん、ありがとうございました。もう少し時間があれば、みなさんと、もっと身近に感じられる交流を持つことが出来たのではないかと残念でたまりません。また、いつかお会いする機会があればいいなと娘と話しています。
あの集会の最後にみなさんがBELIEVEを歌って下さっているときに色んなことを感じ考えました。
この9年間頑張ってきた自分。そして、皆さんと同じ中学3年生という年齢を過ごすことが出来ない息子のこと。そして、皆さんと同じ中学3年生を何年か後に迎える娘のこと・・・
私は、今回のように楽しいことやうれしくなるような出会いが会った時や逆に辛い苦しい出会いになったときにその出会いを自分の中にどのような形で取り入れていこうかといつも考えます。
それは、そのときには、すぐに答えが出ることではありません。でも、頭の隅っこでその出会いを意識して生きています。そうすると、ある何かのきっかけ、または別の出会いがあったときにあのときの出会いはここにつながっていたのかもしれないと思えることがでてきます。
そのとき、はじめて「あの出会い」の意味が自分の中で形として残ることになります。
何年かたった時に今回の中間南中学校での皆さんの出会いが今の私のこの部分を作った大切な出会いだったと人に伝えられるそんな出会いにしていきたいと思っています。
今回、中間南中学校の訪問で学んだことは一つ一つの出会いが独立したものでなくその出会いが新しい出会いにつながるように扉を開けたままにしておくことの大切さです
皆さんとの出会いは、昨日お別れした時に終わったのではなく、昨日が出発点になるような出会いになればいいなと思っています。
私の紹介で「プラスのパワー」という言葉が出てきましたね。「プラスのパワー」には、2つの種類があると思います。ひとつは、同じ方向に向かっている仲間が集まったときにでる一人では作れない「プラスのパワー」です。
そのパワーは、一人だけでは、ちょっと不安だけどみんなと一緒なら自分の力以上のことができる大きな大きなパワーです。
そして、もう一つは、「マイナスパワー」が最大になった時に出てくる「プラスのパワー」です。
そのパワーは、一人で色々考えて見つけていかなければいけない孤独で苦しみや辛さを伴うパワーです。
「マイナスパワー」を目に見える人に認めてもらう「プラスパワー」にかえていくまでのパワーを得るのがとても難しいのです。
私が、いくら頑張っていても、人から見れば、まだまだ、0より下のマイナスという場所にいると思われがちです。私は、そう思われることで、何度もくじけて逆戻りしてしまいました。
それほど、私にとっての「マイナスパワー」は大きかったのです。今でも、ちょっと油断すると、その「マイナスパワー」に押しつぶされそうになります。
でも、私のスタートは、その「マイナスパワー」が最大であった場所なんです。そこからどれだけ歩いて来れたか、そのことを自分で理解していれば頑張っている自分を見失わずに今の頑張っている自分に自信がもてるようになります。
そんな風に頑張っていた時に。素敵な友達との出会いがありました。その友達は、みんな辛い経験をしてきた人たちです。それぞれが、自分自身で作ってきた「すごいパワー」を持っているのです。
その人たちとの出会いによって、最初に書いた仲間と一緒に集まった時に得られるプラスのパワーを見つけることが出来ました。
私たちは、今、自分の作ってきたパワーと友達が作ってきたそれぞれのパワーから得られる新しいパワーを支えに頑張っています。
こうやって、私が生きていることすべてがもし、優ちゃんがいつか辛く苦しい経験をした時に優ちゃんにとっての生きて行くためのヒントになってくれたらと願っています。
このようなことを改めて考えるきっかけになった素敵な出会いを作ってくださった皆さんに心から感謝しています。ありがとうございました。 |