まず、自分自身も大きな地震など体験したことがなく、テレビ等で見るだけでしたが、授業をするためにHPを読んだりする中で地震のひどさを実感しました。
そして自然災害の前では人間は無力だと感じました。さらに、いろいろな偶然が重なっていて、ほんのちょっと何かが違っていたら別の結果(将君が亡くならずにすんだかもしれない)になっていたかもしれないと考えると、将君に近しい人としては後悔が尽きないことであろうと、その胸のうちが察せられます。
自分にとって大切な人をいかに大切にして生きていくか、自分の思いをいかに伝えていくか、このことを大事にしながら毎日の生活を送っていかなければ、と感じています。私達の普段の生活では、自分の思いを素直に口にする機会は少ないと思います。
日々に忙殺され、流されるように過ぎていく毎日の中では、思いを伝えるどころか、思ってもいないことを口にすることも。でもそこで人生がおわってしまったら、相手との関係が終わってしまったら・・・。そう考えると恐ろしい気持ちすらします。
自分の気持ちをそのまま言葉にするのって照れる。でも、正直に、優しい気持ちをもって自分も生きて生きたいし、クラスの生徒にもそんな人間になってほしい。
私が授業で生徒達に伝えたかったのは「将君のママだけじゃなく、みんなの両親だって同じようにみんなのことを思っているんだよ」ということでした。それがうまく伝わったかどうかはちょっと自信がありませんが、私の授業のあと、たかいさんからいただいたメッセージの力を借りてなんとか伝えられたのではないかと思います。
将君のことは本当に残念なことだと思いますが、それを糧にして残っている者は生きていかなければならないですよね。HPのおかげで将君のことを知ることができた私たちのクラス22名は、それぞれ感じたことを大切にして生きていきたいと思います。将君はこのようにして、いろいろな人の心の中で生きていくのですね。
今回が私にとっての初めての授業でしたが、またいつかクラスが変わった時には今回の授業で不足していたところを付け加えて授業をしたいと思います。 |