秋田県のE小学校3年生のお部屋



ここでは、2003年12月5日に行われた
E小学校の3年生の授業参観ごに保護者の皆様からいただいた
感想を紹介させていただきます。

秋田のE小学校3年生の保護者の方・地域の方からの感想

Aさんのお母さんから
やっと授かった子どもが双子で、喜びも2倍というときに大地震にあい、一人の子どもを亡くすという喜びがいっぺんに悲しみに落とされてしまい、大地震に遭わなければ、こんなことにはならなかったのではという悔しさが、両親の心の叫びが今にも聞こえてきそうでした。
Bさんのお母さんから
私も子どもを一人亡くしており、将優ママさん夫婦の気持ちは手に取るように分かります。ましてや、1歳を過ぎていてかわいい盛りではなおさら悲しいことです。

心臓マッサージを止めてと言われたときの状況を聞くと、私が子どもに付けている機械を「はずしますか」と言われた時とまったく同じで、心にさすものがありました。

今の世の中この世に生を受けて生まれた子供を死なせてしまう親、生まれたばかりの赤ちゃんを捨てる親、毎日のようにニュースで見るたび思います。ほしくて生んだのになぜそんなことができるのか、それなら生まない方がいいのにと涙することが多々あります。
私は子どもによく言います。「世の中には生きたくても生きられない子どもたちがたくさんいる。むやみに死ねとか死んだ方がいいなんて言うものではない!!」我を忘れ涙して話していました。

今日の授業は子どもたちには少し難しかったかもしれないと感じます。それでも授業の中で「かわいそう」とか「お父さん、おかあさんが悲しむんだなあ」と子どもなりに感じるところがあるだけで、私は今日の授業はよかったと思います。

命の尊さ、命の大切さを私たち親が子どもたちに話を教えていかなければならない課題ではないでしょうか。
Cさんのお母さんから
自分が同じ立場になったらきっと深い悲しみ、失望、幸せな人たちを見たり、楽しそ
うだと感じるとねたみたくなると思われます。将優ママさんもきっと同じだったのではないでしょうか?
しかし、これではダメだと気付かせてくれた何かかがあり、強い気持ちをもらって立ち直ったのではないかと思われます。ゆうちゃんの心の中にきっと将くんは生きていると思うので、これからも元気で何事にも頑張ってほしいです。
Dさんのお母さんから
阪神大震災は今までにない大地震で、火災もあり大変な出来事でした。その地震の被害に遭ったのですから悲しいやら悔しいやらで、複雑な気持ちだったと思います。
このような被害に遭っても早く逃げて助かるような体勢をとっていかなくてはならないと思いました。
Eさんのお母さんから
大地震という天災にかけがえのない我が子を奪われてしまった母親の悲しみは計り知れないものでしょう。

私が幼い頃、心臓疾患で大学病院に入院した妹が、1歳の誕生日を迎えることなく他界したとき、妹につきっきりだった母は10s以上も体重が減ったと聞きました。見舞い客から「どちら様ですか?」と聞かれるほどのやつれようだったとか。

私自身は幸い親子共々健康で災害に見舞われたこともなく、それが当たり前のように暮らしています。ですから高井さんのお話は平和の中にあぐらをかいている私たちにとって、よい教訓となったのではないでしょうか。日々忘れがちではありますが、最も尊い「命」というテーマについて子どもと一緒に考える貴重な時間を与えてもらったと思います。
Fさんのお母さんから
子どもをお産し、実家で体を休ませているときの朝、突然地震があり、布団の上で子どもをだっこし、「どうしよう、がまんがまん」「病院で一緒だった友だちはどうしているだろう」といろんなことを考える余裕がありましたが、阪神地区の人たちはそんな余裕もなく、子ども、親、友だち、先生などをなくしてしまった人がたくさんいることでしょう。

将優ママさんが将くんの心臓マッサージをしているときはその子のことだけを考えていたのでしょうが、今生きているもう一人の子に、その子の分もつくしてあげようと決めたのだと思います。予告もなしの地震、火事、病気で突然死に至ることもあります。今、いろんなニュースがありますが、子どもたちには人の体や心を傷つけてほしくないと思っています。
Gさんのお母さんから
将優ママさんが子どもさんを亡くされたのは本当にお気の毒に思います。私の息子が生まれた翌年の大地震のことでしたので、当時ニュースをみながら息子が生まれたときのこと、そして、秋田は幸いにも被害を受けず、家族全員、無事に過ごしていることのありがたさを感じたものです。

今日の授業で3年1組のみんなは命の尊さを学ばれたと思います。みなさんが生まれたとき、お母さんお父さんがどんなにうれしかったか・・・将くんはお母さんの深い悲しみの中で、それでも元気な姿で、天国のお友達と遊んでいると思います。3年1組のみんなにも、将くんの分まで元気よく、仲良く遊んで、お勉強を頑張ってほしいと思います。
Hさんのお母さんから
「命について」という今日の課題を聞いたとき、とても大事だけと子どもたちには難しいのでは?と思いました。
私は母親という立場から将優ママさんのお話を聞き、胸がつまる想いでした。もし、我が子だったらと考えたとき、自分自身で心を強く持ち、生きていくことができるだろうか?とも思いました。
だけど、「命について」は最近のニュースなどで、いろいろな事件、事故などで、尊い命を亡くされる方が多いので、子どもたちも身近でなくても「命について」考えることはとても大切なことと思います。
Iさんのお父さんから
将優ママさん一家に起こったこの予想もしなかった不幸な出来事は、決して他人事ではありません。このような震災に限らず、私たちの身の回りには不慮の事故や病気の原因となるものがたくさんあると思います。

自分の家族にそのようなことが起きたことを考えますと、やり場のない憤りや悲しみが心の内に充満し、現実に起きたことを素直に受け止めることがなかなかできないと思いますが、将優ママさん一家のように、悲しみを乗り越え、前を向いて生きていこうとする姿は、私たちに生きていくということに対する勇気を与えてくれ、そして、家族(亡くなられた将くんも含めて)の心のつながりを教えてくれていると思います。
Jさんのお母さんから
母親になったその日から、子どもはかけがえのない宝物になりました。全てのお母さんたちが同じ気持ちだと思います。子どもが親よりも先に逝ってしまうものほど親不孝はないとよく言います。私も子どもには「お母さんより先に死なないでね」と話しています。

ご感想いただきありがとうございました

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