中間中学校との出会い
神戸編

ドキドキの一日の
中間中学校での授業が終わったというお知らせをうけた頃から私の中で、中間中学校の皆さんに会ってみたいなって思うようになりました。ちょうど同じ頃、先生の報告のメールでも、「会えたらいいのに」と感想を書いてくださっている生徒さんがいらっしゃるということを知りました。

先生から、修学旅行の日程をお聞きし、私の予定もあいているということで、お会いすることになりました。

それから、一ヶ月以上たった今日、念願のみなさんとお会いする事ができました。何日か前から、ドキドキしてお会いしたら何を話そうか、色々考えてたりしていました。

ゆうちゃんにも、「中学校のお兄ちゃんお姉ちゃんが、阪神大震災で死んでしまった将くんと、その兄妹のゆうちゃんのことを学校でお勉強して、もうすぐ会いにきてくれるんだよ」と、話していました。

学校を少し早く、帰らせて電車にのって、待ち合わせ場所の三宮の震災資料館に向かいました。

ちょっと早くついたので、資料館の中を色々見てまわりました。いつ来るんだろうと、ずっと、2人でドキドキして待っていました。

そして、突然、中学生の団体が、その資料館に入ってこられました。私のほうでは、どこの中学校か、わからなかったのですが、先生方のほうで、私たちを見つけてくださって声をかけてきてくださいました。生徒のみなさんも、私たちに気がついた様子で、色んな所から『こんにちは!』と言う、元気な挨拶の言葉が聞こえてきました。

ゆうちゃんは、一瞬にして、恥ずかしくて私の後ろに隠れて固まってしまいました。その後、メールをくださったA先生もいらしゃって、生徒のみなさんが、講演を聞いていらっしゃる間、色んなお話をさせていただきました。校長先生もご挨拶にきて下さって、恐縮してしまいました。

約一時間の講演中も、ゆうちゃんは、恥ずかしさでほとんど話すこともなく絵を描いたりしていました。

講演が終わり、みなさんがいっせいに出てこられて、私たちの周りにきてくださいました。

何人かの生徒の方が、ゆうちゃんにおみやげを持ってきてくださって、わたそうとしてくださったのですが、机の下にもぐりこんで、隠れてしまいました。私の後ろに隠れる事までは、想像できたのですが、まさか机の下にもぐりこんで、出てこなくなるなんて想像していなかったので、ちょっとあせってしまいました。せっかく、集まってきてくださった皆さんに申し訳なかったです。

そして、皆さんが作ってくださった千羽鶴をいただきました。

その後、何人かの生徒さんが、一緒に写真をとってくださいと言ってくださったので、記念写真を撮りました。
その間も、私の背中に隠れて、せっかくの写真も全然顔を出す事しなかったのです。

その後、すぐ出発の時間になってしまいました。もうすこし、時間があったら色々お話できたのにと、残念でした。

このまま、お別れするのも寂しかったので、バスに乗るところまでついて行く事にしました。
何台かのバスに分かれて、みなさんが乗られた頃から、ゆうちゃんは、元気になって、恥ずかしがりながらも手を振っていました。
前の方のバスからも、「ゆうちゃん」と声がかかったので、そちらの方にも、手を振りに行きました。

そして、とうとうバスが動き出しました。ゆうちゃんも一生懸命手を振って、動き出すバスを追いかけて行きました。

バスが出た、直後に、『ママ、またみんなに会いたい、絶対、また会えるよね、夏休みぐらいに会えるかな』って、何度もいっていました。あんなに恥ずかしがっていた、ゆうちゃんの口から、このような言葉が出てきて、ちょっとビックリしました。
会える可能性がすごく低いので、『また会えるよ』って、いってあげれないことが、なんだか、悲しかったです。

家に着くまで、ずっと、「また会いたいな…」、いいつづけていました。家に帰ってからも、手紙を書きたいといって、紙と鉛筆を出してきて、一人でいろいろ絵を描いていました。私にくっついてほとんど誰ともお話していなかったのですが、ゆうちゃんなりに、何かを感じていたようです。

その後、先生からホテルに着きましたと、御連絡をいただきました。ここ何日か、ずっと頭にあった、今日が終わって肩の荷が下りたような、なんだか目的がなくなってしまったような、寂しい感じがしています。

お会いした事によって、今まで以上にみなさんの事が身近に感じられるようになりました。

また、いつの日かお会いできる日があればいいのにな、と思いました。

校長先生、はじめ先生方、生徒のみなさん、素敵な思い出をありがとうございました。

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