MAMA'S DIARY

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震災から6年目


4月

4月30日
最近、とってもブルーで5年間の間に自分の心の中を整理していたつも りでしたが、それがパズルをバラバラにしてしまったようにバラバラになってしまい ました。悲しみの葛藤の第一時期がすんで、第二時期には入りつつあるようなきがします。

今まで、たくさんの人に将くんの事を 知ってほしくて友達に話してきたりしてきました。マスコミに対しても拒否から今年 に入って受け入れようと思って、新聞取材、テレビ取材を受けてきました。そして、 HPを開設して自分の思いを伝える場を持つこともできました。

将君が亡くなってしばらくしてから 将くんの事を想い、色んな事を一生懸命やってきましたが、最近、また、私は何のために生きているんだろうって疑問に感じてきました。

将くんの事を人生の柱にして生きていきたいのだけど何をどうしていいかわ からなくなってしまって心乱れているところです。

将くんをなくした当時、1年先、3 年先5年先が見えなかったように、5年たった今、10年先、20年、30年先がとっても不 安でなりません。どのように私は、これから生きていくのでしょうか?このままでいいのかなって、疑問に思っています。

将くんの事を生活の一部として生きていけるのだろうか?たった、5年しかたっていないのに、その間に考えたことで、残りの人生 を送っていいのかなって、もっと何かしなくちゃって思っています。でも、それが何なのか 考えられません。当初、悩んだことと同じ事を悩んでいます。あせっても、仕方ない と言うこともわかっています。

でも、何も考えず生活していても時間だけが過ぎるだけのような気がします。今の目標はHPを充実してたくさんの 人に見ていただける方法を考えてていくことなのかなって思いますが、今はその気力 がわいてきません。


4月25日
今日,将くんの五月人形とこいのぼりを出しました。毎年、これを出すたび1回だけ将くんと過ごした。6年前の初節句のこのとを思い出します。
6年前はじめて,この五月人形を出した時は,将くんも優ちゃんも9ヶ月のときでした。二人とも,つたい歩きをしていて、部屋と部屋の間をジャングルジムでしきって、私が二人の相手をし、パパが五月人形を出していました。狭い社宅で、これを出すと部屋がひとつつぶれましたが、1度だけでも見せてあげれて,よかったと思っています。

こいのぼりは,実は将くんが亡くなった、その年の子供の日に向けて買いました。主役のいないこいのぼり、泣きながら外に飾りました。

なんで,こいのぼりを買ったのかといえば、将くんが生きていた初節句の時に本当は,こいのぼりも買ってあげた買ったのですが、今年はいいかということで、スーパーに売っている,小さなこいのぼりを買いました。二人ともとても気に入って振り回して喜んでいました。
結局,買ってあげれなかったからせめて、今年はという気持ちで買いました。そして,近所の人にうちにはちゃんと将くんという男の子がいるんだよっていうのを知ってほしくて、無理に出していたような気がします。それから,毎年、うちには,優ちゃんという女の子だけじゃなく,男の子がいるという証に出してきました。
でも、元気に生きている子供のいる家のこいのぼりは,とっても誇らしげにお空を泳いでいるように感じました。将くんのこいのぼりはやっぱり寂しそうでした。

将くんはこいのぼりを見ていてくれているでしょうか?
お空にいる子供たちに、僕のこいのぼりだよって話しているかな?

優ちゃんもここ何日か,よく,将君がいたらなって話します。昨日の夜も,優ちゃんを抱きしめていると,『まま,将君も抱っこしてあげて』って言ってくてました。
優ちゃんのその言葉に,ママは助けられているのかもしれません。

ありがとう、優ちゃん。


4月20日
今日、小学校のはじめての懇談会があった。予想通り自己紹介があった。ほとんどがはじめての方ばっかりで、将くんの事を知っている人も少ない。私は、将くんの事を知ってほしくて、はじめに将くんの事を話した。話し始めるまでは、きっと、もう、涙を出さずに話せると思っていた。でも、話し始めたとたん、泣きそうになってきた。声が上ずってしまい涙を止めるのが精一杯でした。結局話したかったことは話せずに終ってしまった。気がつくと優ちゃんの事をいつもほとんど話さずに終わってしまう。でも優ちゃんの事は話さなくても存在をわかってもらえるけど、将くんの事は自己紹介の時に話して知ってもらわないと、優ちゃんは一人っ子になってしまい、誰も将くんの事を知らないままになってしまう。
将くんの事を話して、一人でも多くの人に知ってもらうのが私が生きていくための役目だから、これからも話していこうと思う

4月16日
今日は、子供を亡くしたことで知り合った方とお花見をしました。とっても寒かったけど、会えてよかったです。優ちゃんに今日会ったお友達の妹が将くんと同じ天国にいるんだよといったら、 『えっ?』と驚いていました。彼女にとって、死をかなり理解出来るようになってから初めて、自分以外にも兄弟を亡くした子にあえて、優ちゃんにとっても今日、お会いできたことは良かったのではないかと思っています。


4月12日
今日、今年はじめて、ちょうちょを見ました。お庭のチューリップやムスカリもたくさん咲いています。

HPを通じて色んな人に出会えて随分前向きに考えられるようになりました。天国の将くんにもたくさんのお友達がいるんだなって思える事が一番私にとって心休まる事です。みんな小さくて一人ぼっちで天国に行ってしまって。母親としてこれほど心配な事はないよね。今すぐ会って抱きしめたいけどそれが出来ないとなれば天国で楽しくしている事を願う事しか出来なくて・…。今までは、きっといるだろうお友達のことを考えるだけだったけど、みんなと知り合った事で将くんのお友達がちゃんとわかって安心しています。
いつかいつが天国で私達と子供達が揃ったとき集まって同窓会をしようね。

4月11日
昨日は入学式でした。(詳しくはこちらへ→入学式)本当に疲れて昨日は8時半に寝ました。

4月9日

明日の入学式の用意をした。明日の持ち物は、上靴だけ、優ちゃんの上靴に名前を書き、そして将くんのにも…・『たかい しょう』と書いた。書きながらとっても悲しかった。本当なら一緒に入学していたのに。靴のサイズは20cm、優ちゃんより1cm大きいものを買った。将くんのイメージにしては、随分大きくて想像がつかない。今度入学する男の子は、どんな足をしているんだろう。優ちゃんより幅が広くて厚みのあった将くんの足…優ちゃんを見て、想像できてていたつもりだったけど、やっぱり、想像がつかない。一年生の将くんに会いたい。

4月8日
今、こちらの桜は8分咲きです。あっという間に、8分咲きになりました。10日の入学式には満開かもしれません。
今日、美容院に行ってきました。震災以来、5年3ヶ月で3回目です。震災の後、私は髪の毛を切れなくなりました。一番の理由は、そんな気になれない、髪の毛を切っておしゃれをすり気にならなかったのです。その気持ちは、今も続いています。その次にに、将君が触っていた髪に毛を切りたくなかったのです。将君が生きていたときに生えていた髪の毛でさえも私は、捨てる事ができなかったのです。だから、前髪だけは、自分で切って今でも残しています。私が一番荒れていた震災から丁度2年経ったとき、主人と大喧嘩をして、その、怒り悲しみを自分でどうしていい変わらず、衝動的に大切に延ばしてきた髪の毛を自分ではさみでバッサッと切ってしまいました。あの時は、最悪の夫婦関係だったと思います。そして、3ヶ月後優ちゃんの入園式の前にはじめて美容院に行きました。それからも、やはりおしゃれする気持ちはわかず、そのまま2年後に1回美容院に行って、今日1年ぶりに入学式のために行ってきました。今度はいつ行く気になるのでしょうか?お化粧もまだ、する気になれません。だから、この歳になっても、いつもノーメイク。時々恥ずかしいかなって感じるようになったけど、やっぱりお化粧は抵抗があります。まだ、そんな気になりません。

今日、動物園にお花見に行ってきました。将君の行った動物園ではないけど、ワニをとっても気に入っていた将君、ワニの前から動きませんでした。なんで、あんなにワニが気に入っていたのだろうな、今でも家族で動物園に行ったときはその話題になります。

あさってから優ちゃんは小学校に行きます。そして、次の日から1人で、通学します。近所のお姉ちゃんに一緒に行ってくれるようにお願いしているのですが、帰りはひとり・・・とっても心配です。交通事故、誘拐など怖い事がいっぱいあり心配・・・・。そんな時将くんがいてくれたらと思います。優ちゃんとも今日、将くんがいてくれたらいいねって色んな話をしました。帰ってきてほしい。


4月7日
今日、お花をたくさん注文しました。将くんの入学式のために。机も買って、ランドセルも買って、学用品も揃えたけど、まだ、何か し足りなくて、色々考えましたが、いい案が浮かびません。家族写真を撮る、やっぱり他はお花を買ってあげることしか浮かんできませんでした。優ちゃんには、卒園したときに、よく頑張ったねと頭をなでて抱きしめて、あげました。でも将君には何も出来ません。生きていればすぐにでもして上げれる、抱きしめてあげることさえ出来ないのです。こんな時には、特に将くんのこと悲しくなります。生きてくれてさえいれば・・・きっと、私はこのこと場と共に生きていくのでしょう


4月4日
今日、優ちゃんと久しぶりに二人で外出しました。外は暖かくてすっかり春になっていました。桜の花も咲き始めてきました。
優ちゃんと二人でフラワーアレンジメントを習いに行きました。優ちゃんは大きくなったら『お花屋さん』になりたいそうです。私も将くんのためにお花に囲まれて生活できたらいいのになんて思うので優ちゃんが本当にお花屋さんになってくれたらうれしいな。でも、どうなるのでしょうね。優ちゃんは自分でアレンジしたお花を仏壇の前の将くんの横に飾っていました。ちょっとした事だけど、心が暖かくなりました。
将くんが天国に行ってから6度目の桜の季節です。去年までは,桜が咲くのがとってもいやでした。ことしもうれしくはないけど桜が咲くのを今までと違う気持ちで見れたようです。
私にとって、ホームページの開設は心を表現できる場所で同じ思いの人達と知り合う事ができ、心が安定しているのかもしれません。辛い気持ちのときもパソコンで色んな人と話していると、ほっとします。みんな、ありがとう。

きょう、ひさびさに以前取材を受けた方とお電話でお話しました。優ちゃんの大好きな『ねーね』です。お忙しいようですが、また会いたい素敵ないい方です。