1歳半で阪神大震災で天国へ旅立った息子と生きていてくれた娘のために


この13年間、私の回りにいてくれた 全ての人へ  たくさんの 感謝を込めて

1995年1月17日 午前5時46分に起こった阪神淡路大震災で 私たちの息子は、1年6ヶ月の人生を終えました。息子を失った悲しみは私達が生きている限り決して消えることはありません。わずか1歳半で旅立ってしまった息子 息子の命をこれからも輝けるものにするために私達は息子のことを伝え続けます。そして、あの時、生きていてくれて絶望から再び生きる喜びを与えてくれた娘に心から感謝し娘のために今ある命を大切にして生きていきます。

今年も 1月17日が、やってきました

この13年間、1月17日は、「息子が亡くなった日」として
過ごしてきました。

今年も、その思いは変わらないけれど
ふと思った事があります

倒壊した家屋の下で生き埋めになった私たち
よく生きていたと・・・・

娘が 生きていてくれてよかった

なので、今年から 1月17日は 息子が亡くなったという日だけでなく
娘が生きていてくれたことを感謝する日にしたいと思います

そして、私たちが、13年間をどうにか生きてこられたのは
まわりにいてくれた 多くの人に支えがあったからだと思います

1月17日は、そんな私たちを支えてくれた
全ての人に感謝する日にしたいと思います

ありがとうございました


ゆうちゃんへ

本当に 生きていてくれてありがとう
あなたの存在が、ママを悲しみから歩き出させてくれました

ケンカすることもいっぱいあるけど
あなたがいてくれなかったら ママは
きっと、生きていられなかったかもしれない

赤ちゃんの時から、ママの事が大好きで
いつもママにくっついて離れなかった

ママは、ママにしか抱っこされないあなたのことが
とても いとおしかった

そんな、あなたも 成長して 少しずつ ママから離れていってる

ママは、そんなあなたを どう、受け止めていいかわからず
怒ってしまう事が多くなったね


ママが、生きている間は どんな事があっても
あなたを守ってあげる


でもね、
ママは、いつまでも一緒にはいてあげれない
いつか あなたよりも先に死んでしまう

だから、ママはね、あなたに 強い人になってほしいの


ママが いなくなったときに
自分の事は自分で守って行かなければならない

その時のために 強くいられる子に育てることが
ママが、あなたにしてあげる 大切な役目だと思っている
(といいながら、かなり甘やかしてるけどね・・・笑)


今ね、ママは、あなたと一緒に 
いろんな話をしたり お買い物に行ったりできる事に
すごく幸せを感じてる

20歳になったら
あなたと 一緒にお酒を飲む事が、今のママの夢

その時には、きっと今の「大喧嘩」も懐かしく話せるんだろうね

あなたが、書いてくれた
この「将君のホームページ」という題字
大切に使うね

怒ってばかりのママだけど
これからも、楽しい事、一緒にいっぱいして行こうね

これからも よろしくね

2008年1月17日

ママより

 

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