1歳半で阪神大震災で天国へ旅立った息子と生きていてくれた娘のために



SINCE 2000.01.17


息子を失った悲しみは私達が生きている限り決して消えることはありません。わずか1歳半で旅立ってしまった息子 息子の命をこれからも輝けるものにするために私達は息子のこと、命の大切さを伝えていきたいと思います。 そしてあの時、生きていてくれて絶望から再び生きる喜びを与えてくれた娘に心から感謝し娘のために今ある命を大切にして生きていきます。

 

 

 


新潟県中越地震・・・

テレビで映りだされる様子を見ながら
あの日のことを思い出さずにはいられません

車から救助されている母子を見ていると
あのときの自分自身と重なってしまい
気持ちは、一気に、あのときに逆戻り・・・
そして、今、私の心の中は、色んな思いで一杯です


あのとき、私達の様子を見ていた家族や近所の方たちは
今回と同じ想いで見守っていてくれたことでしょう

しょうくんの死を聞いた友達は
インタビューを受けていたあのお友達と同じ想いで
私達家族を見ていてくれたことでしょう

10年が経とうとしている今
あの母子の映像を見て、あのときには、見えなかった
私の周りにいてくれた友達の視点で
自分たちの事を見る事ができるようになりました。

そして、気がつきました

主人や両親、そしてきょうだいや友達にとって
私自身、「生きていてくれた人」だったということを・・・

あのとき、友達が
「しょうくんがなくなってしまったことは悲しいけれど
あなたが生きていてくれてよかった」と
言ってくれたのを今、思い出しました

この10年、ずっと自分が生きていた事を
息子に対して後ろめたく思って生きてきました

その気持ちが、すべて消えたわけではないけれど
あのときに、 「私が生きていた事」を
心から喜んでくれていた家族や友達がいることに
そして、生きていられた事を
改めて感謝しなければならないと思いました


今回、大切な人を失った人にとって
私のこの10年の経験が、
悲しみのどん底から、ふたたび、歩きはじめるための
ひとつのきっかけになることを

そして、天国へ旅立った方たちが
残された人たちの大きな心の支えとして
いつまでもいつまでも輝き続けることを心からお祈りいたします



しょうくん・・・

小さな小さなお友達が、また天国へ行きました
ママを探して不安になって泣いているかもしれません

しょうくんが、あの時そうしてもらったように
そっと手をつないで、そばにいてあげてね

11歳のお兄ちゃんになったしょうくんだから
きっとできるよね・・・

2004年10月31日

 

阪神大震災から


Enter

学校の授業で使ってくださったみなさんから
感想をいただきました。


お問い合わせはこちらから

MIDI by find the way/中島美嘉
作詞中島美嘉/作曲 Lori Fine(COLDFEET)
歌詞はコチラから


承諾番号 J040410604




★将君のホームページ内のすべての文章の無断転用はお断りいたします★