新潟県中越地震・・・
テレビで映りだされる様子を見ながら
あの日のことを思い出さずにはいられません
車から救助されている母子を見ていると
あのときの自分自身と重なってしまい
気持ちは、一気に、あのときに逆戻り・・・
そして、今、私の心の中は、色んな思いで一杯です
あのとき、私達の様子を見ていた家族や近所の方たちは
今回と同じ想いで見守っていてくれたことでしょう
しょうくんの死を聞いた友達は
インタビューを受けていたあのお友達と同じ想いで
私達家族を見ていてくれたことでしょう
10年が経とうとしている今
あの母子の映像を見て、あのときには、見えなかった
私の周りにいてくれた友達の視点で
自分たちの事を見る事ができるようになりました。
そして、気がつきました
主人や両親、そしてきょうだいや友達にとって
私自身、「生きていてくれた人」だったということを・・・
あのとき、友達が
「しょうくんがなくなってしまったことは悲しいけれど
あなたが生きていてくれてよかった」と
言ってくれたのを今、思い出しました
この10年、ずっと自分が生きていた事を
息子に対して後ろめたく思って生きてきました
その気持ちが、すべて消えたわけではないけれど
あのときに、 「私が生きていた事」を
心から喜んでくれていた家族や友達がいることに
そして、生きていられた事を
改めて感謝しなければならないと思いました
今回、大切な人を失った人にとって
私のこの10年の経験が、
悲しみのどん底から、ふたたび、歩きはじめるための
ひとつのきっかけになることを
そして、天国へ旅立った方たちが
残された人たちの大きな心の支えとして
いつまでもいつまでも輝き続けることを心からお祈りいたします
しょうくん・・・
小さな小さなお友達が、また天国へ行きました
ママを探して不安になって泣いているかもしれません
しょうくんが、あの時そうしてもらったように
そっと手をつないで、そばにいてあげてね
11歳のお兄ちゃんになったしょうくんだから
きっとできるよね・・・
2004年10月31日
|