A県のB中学校2年生の道徳の授業で『将君のホームページ』を、
資料としてつかっていただきました。
皆さんからのお手紙をいただきましたので、ここで紹介させていただきます。

お手紙を書いてくださったみなさん、どうもありがとう。


『 お て が み 3 』



しょうくんとゆうちゃんのママへ、私は、しょうくんのプリントを見て、本当に申し訳ないのですが、命の大切さというものが、核心からわかりませんでした。でも、自分の親が生き埋めになって死んだら・・・という事を想ぞうしたらすっごく悲しいです。私は、「何で、命は大切なの?」と、疑問に思っていることに罪悪感を持っていました。母にも聞きましたが、なんとなく理解ができていないようでした。しかし、今日、しょうくんとゆうちゃんのママから送られてきた分には、『命の大切さを理解するのは、本当に難しい事です。でも、今の生活を見つめて行く事ならできるかもしれませんね。』とこんな事が書いてありました。私は、今あせって答えを出すより、ゆっくりゆっくり理解できればと思っています。どうもありがとうございました。人生の参考になりました・

私には、双子の弟がいます。いつもいっしょで、トイレに行くのもいっしょぐらいなのに、1人だけになってしまったらすっごく悲しいと思う。私の子供なわけじゃないから、実際に、失った悲しみはわからないけれど。でも、プリントを一枚、一枚みると本当に伝わってきます。私は、赤ちゃんが大好きで、おねえちゃんの子供達がいるんだけど、いっつも、なんか甘えさせてしまいます。その私のおいっ子が、いなくなった、私は、すっごいx2悲しいです。みんな(まわりの人達)は、「早く忘れた方がいいよ」とか言う、とプリントに書いてあったけれど、私は忘れないでいてほしいです。いつの時も。しょうくんのためにもゆうちゃんのためにも。ゆうちゃんには、いいお兄ちゃんが、心の中にいる。そして、しょうくんママには、心の中にとってもいい宝が残った。私は、そう思います。私は、どう書いたらいいかわからないので、傷つけてしまったら、その時はごめんなさい。

やっぱり、かげないのない人がいなくなるのは、すごく悲しい。そのことが、この日記を読んでよくわかります。僕も、交通事故で家族を1人なくして、あの時のことは、わすれられません。きっかけが、違っていても、この1字1字に込められた思いが伝わってきます。毎日、日記を書いて、しょうくんの事を思っているから、その気持ちはきっと、将くんに伝わっているかもしれませんね。こんな言葉しか、言えなくて、すいませんでした。この機会を大切にして生きていこうと思います。

しょうくんのお母さんへ、将くんの話しを読ませてもらって、私は自分のおじいちゃんが、死んだ時の事を思い出しました。私の家族が、「今思うと、あーしてあげればよかったねって、いうのがたくさんでてくるよね。」と言っているのを聞いた事を思い出し、しょうくんへのお母さんの気持ちといっしょかな?と思いました。私は、親にもなったことないし、ましてや大人にもなっていないけれど、生きててあたりまえと思っている人が突然、死んでしまうと、後悔ばかりが、残ってしまうと思いました。亡くなってから、あーすればよかったと気づいてしまうのがとても悔しい気持ちでいっぱいになると思うし、死んだ人に、あーすればよかったっていうのを思わない人って、1人もいないと思います。明日、親が死ぬか妹が死ぬか、自分が死ぬかは、誰にもわからないけれど、しょうくんの話を聞いて、今日しておきたい事は、今日しておこうと思えるようになりました。しょうくんの分まで、そしてゆうちゃんの将来の為にも、がんばって下さい。このことは、私の家族もずっと心の中にあると思います。

私は、この道徳の授業を通して、命について、考える事ができました。今まで、命についてほとんど考えた事が、なかった私ですが何にも変えられない大切なものだということを改めて思いました。そして、しょうくんは天国で楽しくすごしていると思います。それは、自分(しょうくん)のことを、こんなに考えて、大切に思っているおかあさんがいるからです。そして、ぜったいに一人ぼっちじゃないと思います。私達だって、しょうくんの事を知っているし、考えているんですから。

阪神大震災って、よくわからなかったけれど、しょうくんのママの話を聞いて、すごく大変だったことを思い知らされた。私は、「あの時ずっと抱いてあげればよかった・・・」とかを後悔するのが一番つらいだろうなと思う。だけど、まだ片言しか話せないゆうちゃんがなぐさめてくれたと聞いた時、ゆうちゃんはやさしいと思った。私が、ゆうちゃんだったら、そんなことはできなかったかもしれない。でも、やっぱりしょうくんのことを後悔するのはつらいから、後悔しないようにいい方に考えるのがいいと思う。だから、ゆうちゃんは、しょうくんの分も、2人分やさしい心をもているから、ゆうちゃんには、いい人になってもらいたいと思った。

僕lは、今、親 兄だいが、みんな元気に生活しているので、家族がなくなったときの本当の悲しみはわからないけれど、もし、とつぜん、家族のだれかが、亡くなったらと、考えるととてもこわくなりました。しょうくんのママは、しょうくんが亡くなった時、自分も死のうと考えた時もあったと書いていたけれど、しょうくんのママが、しょうくんを失って多くの悲しみをうけたように、もし、しょうくんのママが、急にいなくなったら、ゆうちゃんも同じ様におおくの悲しみをうけることになるので、ゆうちゃんのためにもしょうくんのためにもせいいっぱい生きてほしいと思いました。

この道徳の時間に、初めてしょうくんの話を聞いて、ビックリしました。私は、しょうくんのママが、しょうくんとゆうちゃんにあてた手紙を読んで涙があふれそうになりました。しょうくんにお化けでもいいから会いたいとか、そういうしょうくんのママの気持ちが、すごく伝わってきました。だけど、しょうくんのママには、これからも元気で、頑張ってほしいと思いました。その方が、天国にいるしょうくんはうれしいと思いました。それに、ゆうちゃんのためにも……。しょうくんのママ、これからも、がんばって下さい。応援しています。P.Sしょうくんのことを色々教えてくださって、本当にありがとうございました。

私たちは、2,3時間にわたって、しょうくんやしょうくんのママの事を勉強してきました。これまでは、”阪神大震災”と、聞いても自分にはあまり関係ないことのように思っていました。でも、今は、多くの人が苦しんだり、悲しんだりしたという恐怖というか、そういう感じがします。しょうくんは、本当にかわいそうだと思います。そして、しょうくんのママも・・・・・・。私たちは今まで、たくさんのことを学んできたように思います
。それにしょうくんのままの心の傷も、少しは、わかったような気がしますが、実際には10分の1も、わかっていないと思います。本当のいたみは、本人しかわからないのかもしれません。でも、今まで学んできたことを忘れないように、心に刻んでいきたいと思います。

はじめに、しょうくんのママのホームページを見たときは、ビックリしました。しょうくんを冷凍保存してでも助けたいと言ったこと、ゆうちゃんをかわいがってあげれなかったこと、早くしょうくんの所へ行きたいといのっていたこと。でも、同じ経験をしてみないと、人の気持ちはわからないのもだし、他のことにしても、そうだと思いました。この学習から、命の大切さを改めて感じました。これからは、「ありがとう」という気持ちを持ちながら毎日を過ごしていこうと思います。