福岡県の中間中学校で、将君のホームページを授業で使っていただきました。担当の先生とかわしたメールの一部を紹介させていただきます。このメールをつかわせていただくことを承諾してくださったA先生に感謝いたします。



いただいたメール(一部抜粋)

突然のメールすみません。私は中学校の教師をやっているものです。
震災の時のことは今でも忘れられません。学校でも生徒と話題になり、真剣に学活をおこなった記憶があります。
今でも毎年、1月17日前後には生徒と新聞やニュース、特別番組等を
みて、話し合っています。
そのために、インターネットで検索をしていると、将君のHPを見つけ、
2人のお子さまの命をずっと大切にしようとするお母様の愛情に
心を打たれてしまいました。命の大切さとつながり、そして、たくましさ
等、様々なものを痛感させられました。
さらに、当時から集めている新聞記事(震災関係)のスクラップを見直したところ、2,3年前の記事にこのHP開設のことが書いてあり、その記事にも感銘いたしました。

現在私は、道徳で命をテーマにした授業をおこなおうと計画しています。
お母様の将君への思いを通して、生徒に命の大切さを感じ取らせようと考えています。そのためにこのHPを教室で活用させていただければと思っていますが、よろしいでしょうか?

生徒たちは(現在中学2年生)4月の修学旅行で神戸を訪れます。どうかよろしくお願いいたします。

末文になりますが、2人のお子さまの成長とお母様のご健康をお祈りいたします。
将君のママの快い返事にとても心を打たれました。あのメールのあと、過去の新聞記事やNHK等の特集番組などを資料として授業づくりを職員会議(7,8名)でずっと重ねてきました。
そのなかでもやはり将君のHPに書いてあるママの気持ちや、気持ちの変化(将君と優ちゃん二人を思う気持ちや、つらさから立ち上がろうとする姿)が、生徒が命の尊さを考える上でとてもよい教材となると考えられました。
今日は、1組、3組で「震災時の将君と家族の記録」を読んで感想を書くという授業をしました。教師が読んでも30分近くかかるのですが、教師の範読のもと、みんな真剣に読んでいたそうです。中には涙をためている生徒もいたそうです。読んでいる教師の方も、何度か読んでいるのですが、声に出して範読するものですから、こみ上げてくるものを必死でこらえて読んでいたそうです。

感想も少ないスペースにぎっしりと書かれていました。僕はこれらの意見も参考にしながら、自分のクラスの授業を考えていきたいと思っています。どのような感想が出たかはまた次回に報告します。とりあえず、1、3組で将君の授業の1時間目が実施されたことを報告します。
今日の授業は無事に終わりました。
多くの生徒は涙を流し、命の尊さについて
深く考え、感じていたようです。
ある女の子の感想文に「命は大切ではかない物だとうことがわかった。
私は絶対お父さんやお母さんより先には死なないことを決意した」
と言う文章がありました。もっといっぱい書いてるのですが、今も
この言葉が、頭にあります。今も僕は授業の興奮でいっぱいなのです。
ありがとうございました。いまはとても多くをお知らせするほど整理できていません。後日報告したいと思います。本当にありがとうございました。とりあえずお礼と、写真を添えます。これも一部ですが、多くの先生方も見に来ていただきました。

-p.s- 
実は校長先生が、この授業のことを多くの先生方に知ってもらい、多くの学校で、生徒に命について考えてほしいと言う気持ちから、県の教育施設に新聞の様な形で広報したいとのことです。県の教育センターというところが作成し、各小学校に配布するそうですが、どうでしょうか?僕は、生徒がうけた感動と、生命に対する考え方だけで十分なのですが・・・。いかがでしょうか?またお知らせください。

今日は4組で1時間目に「震災時の将君と家族の記録」の長文の資料を読み、4時間目に手紙を使った授業を行いました。

また2組でも「震災時の将君と家族の記録」と使った授業を行い、明日手紙を使った授業を行います。教室にパソコンを持っていき、液晶プロジェクターでHPを投影します。

今日で2年生131名が将君のことを知り、命について考えたことになります。生徒全員が将君のことを知り、資料に没頭し、将君や優ちゃん、そして家族の方のことを考えていること(休み時間でも教師や友達にはなしたりしています)がその疲れをいやしてくれています。

今日の4組での手紙を使った授業の報告を簡単にします。まず、お母さんのつらい日々を読んでの発表ですが「想像した以上につらかった」「優ちゃんのことまでも見失う悲しみを強く感じた」などがありました。

そしてHPを見た後、2人への手紙を読み(涙する生徒もいました)「将君のことを多くの人話すのはどのような気持ちからだろう」と聞くと「将君のことを知ってもらいたいから」「生まれてきたことを残したい」「他の同じような境遇の人を励ましたい」「自分が将君のことを忘れずに、でも前向きに生きていきたいから」等がありました。

また「優ちゃんの手紙にはどんな思いが込められているだろうか」と聞くと「ありがとうと言いたい」「大切にしたい」「優ちゃんと一緒に生きていくから」という発言がありました。

そして「将君や優ちゃんへの思いをHPに公開するのはどんな思いからだろう」と言うタイトルで感想を書かせました。

感想の一部を紹介します
「みんなに知ってもらいたいのももちろんだけど、忘れないでほしいという気持ちが強いと思う。もう将君はいないけど「将君は短かったけど生まれてきた」「私の子供なんだ」ってことを伝えたいんだと思う。(うまく言えないけど本当に2人とも大切にしたいという気持ちが伝わってきます)」「将君の所に行くことばかり考えていたけど、優ちゃんの手紙にあるように優ちゃんが生き残ってくれたと言うことは、将君も自分の中で生きていると言うことを伝えたかった。失っても命はあることかな?」「同じ立場にいる人への励ましと、たくさんの人に人の命の大切さを知ってほしかった。これが将君のママの願いだと思った」「ありがとうという気持ち。将君と優ちゃんへの感謝の気持ち(この生徒は4時間目の手紙の授業しか受けていなかったので、感想文に「1時間目の授業を受けたかった。この資料を早くはじめから読みたい)」と書いていました。

長くなりましたが、今日の2クラスの授業ともですがとても心をふるわせていたようです。2組では震災時の将君の資料を読んでいて何度も涙が出てきてしまいました。と書いた子もいます。更に詳しいことは明日の授業後にお知らせします。生徒の中には確実に将君と優ちゃんへの思いが募ってきています。ありがとうございます。明日また頑張ります。

-p.s-
本校職員全員にこの資料をセットした封筒をお渡ししました、先生方全員将君のことを知っていて、思いを深めています。

昨日教育センターの方がこられてセンター通信の完成品を持ってこられました。
この通信は小中学校や高校だけでなく、公民館や育児サークルやその他の教育機関にも配布されるそうです。
全体では8ページの通信ですが、そのうち1ページをつかって紹介されていました。
HPをプリントアウトしています。本当にありがとうございます。
こんな風にすてきなページになるとは思いもつきませんでした。将君のHPにみんなの手紙が掲載されたよ、と言うことが今から楽しみです。今日帰りの学活で学級掲示し、報告したいと思います。

当然4クラスともです。生徒全員、うれしく思うことだと思います。
その様子なども会ってお伝えしますね。