結婚7年目に

我が家に男の子と女の子の双子の赤ちゃんがやってきました。
楽しく毎日たくさん笑って本当に幸せな時間を過ごしていました。

1995年1月17日午前ご5時46分、阪神大震災が起こりました。


息子は潰れた家の下敷きになり、たった一人で天国へ旅立ってしまいまし。
1歳半でした。

その日から、私達家族は、今までとは違う人生を歩き始めました。

ここでは、1歳半で天国へ旅立った息子の生きた証と
生き残ってくれた大切な娘への思いを伝えたいと思います。



震災からあ8年経った今
悲しみを乗り越えたとは、まだまだ言えませんが
私なりに色んな事を考え感じて頑張って生きてきました。

この8年、 ただ泣いて暮らしていた時期もありました。

息子のところへ行くことだけを考えて生きてきた時期もありました。

それができずだんだん元気になって行く自分を認められずに
苦しんだ時期もありました。

息子のために何かを残したくて必死で生きていた時期もありました。
頑張りすぎてよけいに辛くなった時期もありました。

いつも自分が生きていくための理由を考えて
捜し求めながら生きていました。

人から見れば「まだまだ」なのかもしれません。
でも、自分では、本当に頑張って生きてきたと思っています。

私達には、あの時生き残ってくれた娘がいます。
彼女も今年で10歳になり、彼女自身も私達と同じように
この8年間を彼女なりにたくさんの思いで生きてきたことでしょう。

そんな彼女の想いがあったことを気づいてやることが
今になってしまったこと彼女に申し訳ないと思っています。

震災から7年が経った頃からの私はこれからの人生を
彼女と楽しく生きて行きたいと心から思えるようになりました。

そして、娘といられることの幸せをたくさん感じながら
頑張って生きていこうと思っています。

去年はずっと会っていなかった友達とも会って
私への色んな思いを聞くことができました。

離れていても言葉には表さなくても思っていてくれたことを
知ってすごくうれしかったです。友達っていいなって改めて感じました。

去年はいろんなことがあった一年だったけど
改めて自分の生きていく道を考えるきっかけになった年でした。

これから先の道の時間も今まで以上に色んな事を感じて、
人への思いやりを忘れず自分への強さを持って自分の足で
しっかりと人生を歩いていけるように頑張ります。

何年か経った時に、その何年かを振る返ると気が来たときに
頑張って生きてきたんだって胸を張っていえるように・・・(*^-^*)

私自身にも未来があるということや娘の存在の大切さ、
そして強く生きる事の大切さを教えてくれたみんな・・・
直接、会ってお礼を言う機会もないのでここで伝えます。

『 あ ・ り ・ が ・ と ・ う (*^-^*) 』


2003年1月17日


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