ママの想い


こんなママでいたいな。現実は……

イラスト by すずらん さん

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震災から7年目
7月/8月

2001年8月20日
友達

友達の力ってすごい!!今、私のまわりにいてくれる友達は、一緒にいて本当にたくさんの元気をくれます。そんな友達にめぐり合えてよかった(^o^)
今までのことを振り返っても、私の周りには、いつもいい友達がいてくれたと思う。だからこそ、ここまで笑えるようになったんだと思う。こんな私に付き合ってくれているみんなに感謝をしたいです。友達は、大切にちなくちゃね・・・(*^.^*)

クリスマス

今、お部屋の整理をしています。パソコンをはじめてすっかり掃除をしなくなってしまって家中、いらないものが散乱しています(^^ゞ
クリスマスを目標にきれいなお部屋にしたいです。できれば家中片付けたい・・・。
将君が、いなくなっておしゃれな生活は一生できないだろうと、引越しのたびにいろんなものを処分してきました。今考えると、あれがあればっていうものも結構ある気がする。

今年のクリスマスは、素敵過ぎてきっと将君もびっくりするだろうな。
このときほどは、幸せになれないけれどね・・・
2001年8月17日
お盆

久々の日記の更新です。今日は、つき命日です。でも、11日にお盆の法要のためにお寺さんに来ていただいたので今日は特に何もしませんでした。お寺さんがこられないと みんな今日がつき命日って気がついていないようです。
パパでさえも・・・パンチ!! (-_-)〜〜〜○━━━━━☆)゚O゚)ハウ!!

最近、ちょっと落ち込んでいます。毎日の生活は、とっても楽しく過ごせるようになったけれど
ちょっとしたきっかけで、急に悲しみやむなしさが、襲ってきます。今回は、お盆が、そのきっかけになりました。

お寺さんが、来てくださるその日のために、お花を買ってきたり、お菓子を用意したり・・・。テレビでは、お盆休みということで、海外旅行に行ったり、帰省ラッシュが、始まったというニュースが報道されています。そんな楽しい時期は、落ち込みます。いつも一緒にいるつもりですごしているけれど、こんな時は、いなくなってしまった事実を突きつけられている気がします。

世間は、事故、事件、虐待死・・・。子供が亡くなる事件がとっても多いです。亡くなっていく子供達のことを思うと、本当に心が痛みます。そして、残された親のことを考えると、あの頃の自分と重ね合わせて、つらくなります。そんな日々の中、姪が入院しました。一瞬だったけれど『死』という言葉が、頭をよぎりました。経過を見るうちにその不安も消えていきましたが、私は、本当にショックで、将君の死を思い出さずにいられませんでした。私の母から見て、まさか、孫が二人も天国へ行くことは絶対ないだろうと、自分に言い聞かせました。私は、今まで、将君に『だれだれの病気を治してあげて』とか『助けてあげて』とか『守ってあげて』とお願いしたことがありません。それは、小さな将君に負担をかけたくないからです。ママとはなれて一人で頑張っている将君にこれ以上、頑張らせることをさせたくないから・・・。でも、今回初めて、将君にお願いしました。『○○ちゃんをまもってあげて・・・』って。姪は、経過もよく後遺症も残らず、予定より早く退院することができました。将君ありがとう♪

入院の間、2歳の甥は、ママから離れて生活することになったのですが、ママに会いたいと泣く様子を見て、その姿を将君と重ね合わせてしまいました。私がトイレに行っても後を追って泣いていた将君・・・。あの日突然、天国に旅立ってしまって、やっぱり一人で泣いていたのかなと思うと、すごくすごくつらいです。今はどうしているのでしょう。『まだ泣き続けてママを探していたらどうしよう』そういう思いが、私の頭の中に、いっぱいになりました。

本当に久々の大きな落ち込みの波です。元気に毎日を過ごしていた自分を振り返って、後ろめたい気持ちにもなりました。いくら、帰ってきてほしいと願ってもそれが、かなわないこともこの6年半でわかりました。いくら落ち込んで泣いても、生きていかないといけないこともわかっています。優ちゃんのために、笑って元気なママでいてあげないということもわかっています。全部わかっているけれど、将君に対する想いは、消えることはありません。

随分前を向いて歩けるようになったけれど、やっぱり私は、将君のために涙を流したり落ち込んだりする自分も大切だと今回、改めて感じました。久々に震災関係のホームページを見て回りました。いろんな映像があったり、大切な人を亡くしたひとの想いがあったり・・・。それを見ている間は、きっと眉間にしわをよせていると思うけれど、心はなんだか軽くなります。自分だけじゃないっていう思いで、安心するのかもしれません。
そして、ここ最近、ホームページを通じて、自分の気持ちを出すことをしてなかったのも知らず知らずのうちにストレスをためていたのかもしれません。毎日、友達と楽しく遊んでいる自分も本当の自分、そして将君のことを思って落ち込んだり暗くなっている自分も本当の自分・・・。その二つの自分をうまくバランスをとってすごしていけばいいのかなぁ。今の私には、その両方の自分が必要だから・・・。

久々に心の中を書いてすっきりしました。もうすぐ、お盆休みも終わって普段の生活に戻るでしょう。また、優ちゃんと将君と一緒にたくさん笑って過ごさなくちゃね。今回は、ちょっと尾を引きそうだけど・・・。時々、思いっきり暗くなるママだけど許してね。




2001年7月5日
お誕生日

今この時間、7月5日、『午後11時01分、02分』に、二人は生まれました。
将君を失ってからの初めて迎えたお誕生日のこの時間に
私は、将君が帰ってくると信じていました。そして、時計と睨めっこ…。

ずっと、帰ってきてって、祈っていたのにやっぱり将君は戻ってきてくれませんでした。
あれから、6年が経ちました。でも、将君は、まだ帰ってきてくれません。

気がつくと、随分前向きな日々を送れるようになりました。
初めての将君のいないお誕生日を迎えるのがすごく恐かった頃
カレンダーの中の7月5日が消えてなくなってしまえばいいと、ずっと思っていました。
どんなに心の中で、祈ってもやっぱりその日は、来てしまいました。

あんなに来ないで、お願いしていたのに…。
将君と優ちゃんは、双子です。だから、お誕生日も同じ日…(あたりまえだけど)
そんなことを、ずっとうらんでいました。
避けたくても、避けれない優ちゃんのお誕生日でもあったのです。

当時、震災でお子さんを亡くしたお友達と、子供のお誕生日をどう過ごすのかっていうで、私たちは、悩みました。そして、出した結論は、

『天国にいってしまったので、誰にもお誕生日を祝ってもらえない。だから、せめて私たち、母親の私たちだけでも、お誕生日を祝ってあげよう』

っていうことでした。

そう心に決めて、向かえたお誕生日でしたが、ケーキを焼いてプレゼントを買って、お料理を作って…。完璧なのに、将君がいない。悲しくて、悲しくてたくさん泣きました。

そして、その次の年も、その次の年も将君は、帰ってきてくれませんでした。
でも、お誕生日にむけて何かをしてあげたいという思いは、年々強くなりました。

抱きしめてHAPPY BIRTHDAY を言ってあげれない分、誕生日に向けて私なりの目標を決めました。そして、それにむけて頑張ってきました。それは、命日も一緒です。何か目的をもってその日を迎えないと、自分が辛さによって、押しつぶされそうになるので…。悲しむのを知らず知らずに避けていたのかもしれません。

だから、お誕生日や命日を過ぎると、どっと疲れが出て寝込んでしまうのです。
でも、そのことは、無駄ではなかったと思えるようになりました。それは、6年半たった自分を振り返ったときに感じました。

命日、お誕生日、入学…何か、大きな行事を過ごすたびに、頑張ってきた事で
随分強くなっていった気がします。その時には、気がつかないのですが、振り返った時に見えてきます。
こらから先、今頑張っている事がまた、見えるのかもしれません。

これだけ私を、元気で強くしてくれたのは、将君だったのかもしれません。
子供の力ってすごいなって思います。そして、子供を思う親の気持ちもね。
そして、今頑張って笑っていようと思うのも、優ちゃんのおかげ…。

今年のお誕生日は、なんだか、静かに過ごしたいと思いました。
命日もそうなんだけど、家族だけで静かにしていたいと思いました。

そうこう、しているうちに、7月5日が終わります。今から、また来年の7月5日に向けて何か目標を探しながら歩き出すつもりです。来年は、どんな私が、7月5日をお祝いしているんでしょう…。



2001年7月2日
会いたい…

7月5日の二人の8歳の
お誕生日に向けて、今、あたしいページを製作中。この間から生まれてすぐからの写真をスキャナで読み取っています。

実は、その頃の写真をゆっくりと見るのは、将君を亡くして以来はじめてです。今、住んでいる家が、初めて二人を家につれて帰った時に過ごしていた家です。おととし、転勤で関西に戻ってきて、また、この家に住んでいます。

二人を寝かしていた部屋が、今私がパソコンを置いている部屋です。仏壇もこの部屋に置いています。写真に、この部屋の風景が写っているのを見て、涙があふれ出ました。悲しくて、辛くてたくさん泣きました。あまりの辛さに、1日目は1ヶ月分の写真を見るのが精一杯でした。

そして、今日、再挑戦・…。どんどん大きくなって、よく笑っている写真、二人が楽しく遊んでいる写真、見つめあっている写真、そして、私たちの幸せそうな写真を見ると、また涙が溢れてきました。あんなに幸せで楽しかったのに、どうして将君は死んでしまったんでしょう。今、いくら笑って楽しんでいてもあの頃の幸せは決して帰ってこない。

どうして将君じゃないといけなかったんだろう。どうして、神様は、将君を選んだんでしょう?こんなにたくさんの子供たちがいるのに・…。

久しぶりに、『どうして?の迷路』に入り込んでしまいました。

この6年半の間、待っていても将君は帰ってきませんでした。そして、これから先も、きっと生きて帰ってくることはないでしょう。わかっているのに、どうしても会いたいです。そして、思いっきり抱きしめたい。もう一度、あの頃に戻って、幸せな時間を過ごしたい。将君に人生を送らせてあげたい。たった、一年半でどれだけの事が出来たんだろう…。どんな思いで、天国へ、旅立ったんだろう。

写真を見て悲しくなったけれど、将君の笑顔や、楽しそうに遊んでいる二人、そして、子供たちを愛しそうに見つめる私達の顔・…。
そんな写真を見れて、将君がいた1年半の時間が、幸せだった事を確認できてよかったです。

ママたちがそうであったのと同じぐらいに、将君も楽しかったよね。幸せだったよね。そう信じていていいよね。

写真を見て、たくさんの涙を流したけれど、将君を思って泣いた涙は、決して無駄にはならないよね。涙と一緒に、将君への想いが、また一段とママの心の中に染み込んだ気がしています。

ただただ、今は 将君に会いたい・・・・